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PSYCHOEDUCATION / 02

「耐性の窓」を知る。落ち着ける範囲は人それぞれ。

同じ出来事でも、受け止められる日と、圧倒される日があります。「耐性の窓」は、その違いを自分の弱さではなく、今の心身の状態として考えるための見取り図です。

窓の中にいるとき

耐性の窓とは、感情や身体の反応があっても、考えたり、感じたり、人と関わったりしやすい範囲を表す概念です。落ち着ききっている必要はありません。悲しさや不安があっても、それに全部のみ込まれず、少し選べる余地がある状態です。

この幅は人によって違い、同じ人でも変わります。睡眠不足、痛み、孤立、仕事の負担が重なれば狭く感じることがあります。安心できる人や場所があると、少し余裕が戻ることもあります。

窓の上と下で起こりやすいこと

窓の上は、過覚醒と呼ばれることがあります。焦り、怒り、強い不安、動悸、考えが止まらない、周囲を警戒し続ける、といった反応です。

窓の下は、低覚醒と呼ばれることがあります。ぼんやりする、力が入らない、感情が遠い、動けない、眠気が強い、といった反応です。どちらも本人が選んで起こしているわけではありません。

耐性の窓を表した概念図

これは理解を助ける概念モデルです。診断や自律神経の測定に用いる図ではありません。状態は人によって異なり、同じ人の中でも変化します。

これは診断でも、測定器でもない

この図は、自分の状態を大まかに理解し、今は刺激を減らすのか、少し動くのか、誰かとつながるのかを考えるための概念モデルです。自律神経の状態を正確に測るものではなく、病名を判断するものでもありません。

「窓の中に戻らなければ」と頑張る必要もありません。今は上の方にいる。下の方にいる気がする。あるいは、よく分からない。それだけでも十分な観察です。

参考資料

参考資料は記事作成時に確認したものです。個別の診断や治療方針については、担当の専門家にご相談ください。