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PSYCHOEDUCATION / 01

安心できないとき、心と身体では何が起きている?

危険が目の前にないと分かっていても、身体はまだ警戒を続けている。そんなことがあります。意思が弱いからでも、考えすぎだからでもありません。まずは、反応には理由があることから見ていきます。

身体は、先に身を守ろうとする

私たちの心と身体には、危険を感じたときに身を守る仕組みがあります。心拍が速くなる。筋肉に力が入る。周囲の音や人の表情がいつも以上に気になる。すぐ動けるよう、身体が準備している状態です。

反対に、力が抜ける、頭がぼんやりする、現実感が薄くなる、動きにくくなることもあります。逃げたり闘ったりするだけでなく、固まる、切り離すように感じる反応も、防御反応の一部として起こりえます。

どの反応が出るかは、出来事の大きさだけでは決まりません。その日の疲れ、過去の経験、今いる場所、人との関係など、多くのものが重なります。

自律神経は、単純なスイッチではない

自律神経は、呼吸、心拍、消化など、意識だけでは直接動かしにくい働きを調整しています。緊張時に働きやすい交感神経と、休息時に働きやすい副交感神経という説明は入口として役立ちます。ただ、実際の反応はもっと複雑です。

「交感神経が悪い」「副交感神経に切り替えればよい」と決めつける必要はありません。緊張も、危険に備えるための大切な働きです。問題になるのは、その反応が長く続き、眠れない、生活しにくい、苦しさが強いときです。

今できるのは、反応を消すことだけではない

まず、「いま警戒しているのかもしれない」と気づくだけでも構いません。落ち着けない自分を責めるより、身体が何かから守ろうとしている可能性を考えてみる。そこから、照明を少し落とす、人との距離を取る、信頼できる人に連絡するなど、今の負担を減らせることを選びます。

反応を理解することは、我慢を続けることではありません。強い苦痛が続く、眠れない日が重なる、仕事や生活に大きく影響している場合は、医療機関や心理職などに相談してください。

参考資料

参考資料は記事作成時に確認したものです。個別の診断や治療方針については、担当の専門家にご相談ください。