ここ数日、曲をつくっていました。
最初は、かのうせいカイロの施術室で流すBGMがほしかっただけなんです。
施術中、音楽が前に出すぎないこと。
会話の邪魔をしないこと。
静かになったとき、その静けさまで埋めてしまわないこと。
そんなことを考えながら、
「ほどける前に」
「呼吸のあいだ」
「からだが思い出す」
「話さなくても」
「帰るころには」
という5つのInstrumentalをつくりました。
5曲をつないでみたら、約45分。
来院して、施術を受けて、帰っていく。
偶然というより、いつの間にか、そんな時間の流れになっていました。
そのあと、今度は歌のある曲もつくってみました。
英語の女性ボーカルです。
最初にできたのが、
「ここにいるあいだ|While You're Here」
急がなくていい。
わからなくてもいい。
そんな短い言葉と、そのあとに続くInstrumental。
これが、自分で聴いていて好きでした。
そこから、
「まだ、決めなくていい|You Don't Have to Decide Yet」
そして、
「わからないままで|Still, I Don't Know」
ができました。
3曲目までつくって、ふと思ったんです。
どの曲も、答えを出していないな、と。
元気になろうとも言わない。
前を向こうとも言わない。
「大丈夫」とも、あまり言わない。
ここにいる。
まだ決めない。
わからないままでいる。
それだけです。
でも、今の自分がつくりたいのは、こういう音なんだと思います。
聴くセラピーには、これまで「言葉」がたくさんありました。
歌詞があって、物語があって、
今の気持ちから作品を探すEmotion Mapもつくりました。
でも、「聴く」って、言葉だけじゃないんですよね。
呼吸だったり、身体の感覚だったり。
何も話していない時間だったり。
まだ言葉になっていないものもある。
だったら、そういうものを置いておける場所もつくろう。
昨日、聴くセラピーに新しく、
「静かな音|QUIET LISTENING」
というページをつくりました。
ここでは、作品を「どんな気持ちか」だけではなく、
「今、どう過ごしたいか」
から選べるようにしています。
言葉から少し離れたい。
静かなままでいたい。
何もしたくない夜。
答えを急いでいることに気づいたとき。
考えても、まだわからないとき。
そんなところから、ひとつ選んでみる。
最初から最後まで、ちゃんと聴かなくても大丈夫です。
途中で眠ってもいいし、
何かをしながら流してもいい。
気づいたら、ほとんど聴いていなかった。
それでもいいと思っています。
聴くセラピーなのに、
「ちゃんと聴かなくていい」場所ができました。
なんだか、それも聴くセラピーらしい気がしています。
そして、音だけではなく、少し話してみたいと思ったときには、その先にカウンセリングがあります。
言葉のあるところと、
言葉のないところ。
どちらも残しておきたいです。